冬が始まる前に整える、美しさと巡りのリズム

冬の準備イラスト

11月に入り、空気がすっかり澄み、朝晩の冷たさに冬の気配を感じるようになりました。体を動かすのが少し億劫になったり、肌の調子が整いにくかったり…。

「最近、なんとなく疲れが取れない」「肌が乾いてつっぱる」「朝起きてもすっきりしない」——そんな“微妙な不調”を感じていませんか?

それは、体が冬のリズムへと切り替わり始めているサインかもしれません。気温差や乾燥、日照時間の短縮によって自律神経のバランスが乱れやすくなる11月。体温や血流が安定しにくく、免疫や代謝が低下しやすい季節です。放っておくと、肌のくすみやハリ不足、疲労感、睡眠の浅さなどが積み重なり、「なんとなく元気が出ない冬」になってしまうこともあります。
でも、ここでしっかりと“整える時間”を意識できれば、冬を穏やかに、そして美しく乗り切るための準備が整います。

【 冬老けは、気づかないうちに始まっています 】

寒さによって血管が収縮し、血流が滞ると、肌のすみずみに酸素や栄養が届きにくくなります。その結果、顔色がくすみ、ハリが失われ、ターンオーバーが遅れることで肌が疲れて見えがちに。

また、血流の滞りは老廃物の排出も妨げるため、肩こり・むくみ・冷え性・だるさといった症状も現れやすくなります。特に女性はホルモンバランスの変化によって血行が乱れやすく、男性は筋肉量の減少やストレスによって体温が下がりやすい傾向にあります。つまり“巡り”の低下は、見た目だけでなく内側のエネルギーにも影響しているのです。

どんなに良い化粧品を使っても、血流が悪ければ栄養は届かない。どんなに健康食品を摂っても、吸収力が下がれば本来の力を発揮できない。——だからこそ「整えること」は、冬の美容と健康の基盤になります。

【 肌の乾燥は、年齢よりも季節がつくる 】

11月〜2月は、湿度40%前後と一年で最も乾燥が進む時期。さらに暖房の使用・長時間の入浴・マスク摩擦などが加わると、肌のバリア機能が弱まり、赤み・かゆみ・つっぱりなどのトラブルが起こりやすくなります。

肌が乾燥すると、コラーゲンやエラスチンの働きも低下し、しわ・たるみ・くすみといった“冬老け”が一気に進行。この時期に必要なのは、「潤いを補う」のではなく「潤いを守る」ケアです。入浴後はできるだけ早く化粧水をたっぷり与え、その上からオイルでしっかりとフタをして水分を逃さないように。乾燥を防ぐだけでなく、血流を促し、透明感のある肌を育てることにもつながります。

【 代謝が落ちる季節に意識したい「酸化」と「糖化」 】

冬は代謝が低下しやすく、体内では“酸化”と“糖化”が同時に進みやすくなります。酸化は活性酸素によって細胞を錆びつかせ、糖化はタンパク質と糖が結びついて老化物質(AGEs)を作り出します。どちらも、肌の黄ぐすみやたるみ、ハリの低下に直結する静かな敵。抗酸化栄養素であるビタミンC・E、ポリフェノール、アスタキサンチンを摂取し、甘いお菓子や精製糖を控えて“抗糖化”を意識しましょう。

【 旬の食材で巡りと潤いをサポート 】

  • 山芋 … 粘り成分で腸と粘膜を守り、潤いを支える
  • こんにゃく芋 … 植物性セラミドでバリア機能を強化
  • 米ぬか … ビタミンEが血行を促し、透明感をプラス
  • 青魚(サバ・イワシ) … オメガ3で乾燥と炎症を防ぐ
  • 柿 … 抗酸化作用とビタミンCで“冬老け”をブロック

【 おすすめのお茶 】

  • 黒豆茶:アントシアニンが血管と肌を守る
  • ルイボスティー:代謝を高め、ホルモンバランスを整える
  • ジンジャーティー:冷えや倦怠感に、体を内側から温める

【 香りで整えるリズム 】

  • ラベンダー … 深い眠りとリラックスを促す
  • ベルガモット … ストレスを和らげ、前向きな気分に
  • フランキンセンス … 呼吸を整え、穏やかに気持ちを静める

11月は、体も心も“守り”の時期。
血流を促し、保湿を高め、眠りを整えることが冬の美しさを育てます。
毎日の小さな積み重ねを、WANA-MIがそっとお手伝いします。

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